映像の「AI解析」を活用した服装情報の実証実験を開始~フジテレビ「めざましテレビ」で日本初の放送~
Press Release
一般財団法人 日本気象協会(東京都豊島区、会長:石川裕己、以下「日本気象協会」)は、株式会社フジテレビジョン(本社:東京都港区、代表取締役社長 宮内正喜、以下「フジテレビ」)、株式会社Spectee(東京都千代田区、代表取締役社長:村上建治郎、以下「スペクティ」)と共同で、カメラ映像のAI解析と気象予測情報を活用した生活コンテンツをテレビ番組で放送する実証実験を、2019年4月1日(月)から開始しました。
本実証実験ではカメラ映像のAI解析を行い、人物の服装を判定します。実証実験第一弾では、フジテレビが渋谷に設置している天気カメラの映像をAI解析し「春物コートの着用率」を判定し、フジテレビの番組「めざましテレビ」内で発表します。天気カメラの映像をAI解析した服装情報をテレビ番組で放送するのは、日本初の取り組みです(日本気象協会調べ)。蓄積したAI解析のデータは、気象の実況データや予測データと組み合わせることで、新たな服装情報の開発に役立てていく予定です。
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AI解析による春物コート着用率の判定イメージ |
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テレビ番組での放送 |
近年、異常気象など平年から大きくかけ離れた天候により、季節外れの寒さや高温の日が多く発生しています。日本気象協会が実施した調査※で「あなたがこの1週間の中で、天気予報を見る目的や理由をお選びください」と質問を行ったところ、傘などの持ち物の参考のために天気予報を利用している人が最も多く(69.3%)、続いて、服装を決めるために参考にしている人が多い(46.5%)ことが分かりました。
また「あなたは天気予報の情報を何から、いつ得ていますか」と質問したところ、テレビから情報を得ている人のうち、情報を得ているタイミングでは起床時(52.1%)が一番多く、続いて通勤・通学前(32.1%)、余暇時間(36.3%)であることが分かりました。スマートフォンから情報を得ている人では、起床時(21.9%)、通勤・通学前(19.8%)、朝の移動(17.0%)の順に多いことが分かりました。
日本気象協会はこれらの結果から、当日の持ち物や服装を決めるために、起床時のタイミングでテレビの天気予報で情報を得ている人が多く、現在の気温や体感を重視した服装や持ち物に関する情報が重要であると、考えました。今回、日本気象協会は朝の人気番組「めざましテレビ」を放送するフジテレビと、映像のAI解析技術で強みを持つスペクティと三社でタッグを組み、新しい生活コンテンツの実証実験を行います。
日本気象協会とスペクティは、これまでもカメラ映像に着目し、最新のAI技術を駆使した各種防災情報の取得とリアルタイム提供サービスの開発を進めてきました。本実証実験では、天気カメラを設置しているフジテレビの協力のもと、カメラ映像の認証時に個人が特定できないよう処理を行い、プライバシーを保護して解析を行います。
長袖と半袖の着用率、傘の所有率、傘の使用率など、カメラ映像のAI解析対象は今後も増える予定です。日本気象協会、フジテレビ、スペクティの三社は、よりきめ細やかで価値ある生活コンテンツの提供を目指します。
【映像のAI解析を活用した服装情報の実証実験】
放送番組:フジテレビ系列「めざましテレビ」 6時55分頃の天気コーナー(全国)
放送期間:2019年4月1日~4月30日(予定) ※放送日・終了日は変更となる可能性があります
※調査について(自社サービスのための調査)
・実施期間 2018年3月9日~12日
・対象 東京、神奈川、埼玉、千葉に在住の800名
・調査方法 インターネット調査
・その他 年齢・性別は人口統計に準ずる、回答はいずれも複数回答
以上
PDFダウンロード:【日本気象協会発表】フジテレビ・スペクティと実証実験を開始_