2016年の夏休みは、お盆以降の残暑に注意!
Press Release
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、会長:石川 裕己、以下「日本気象協会」)は、2016年の夏休み期間(7月下旬から8月)の天候に関する情報を発表します。
◇2016年の夏休み期間の天気傾向 ・西日本や奄美・沖縄を中心に、晴れて暑い日が多い見込み ・関東はお盆の頃(8月中旬)から暑さが厳しくなり、熱中症に警戒が必要 |
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7月下旬から8月上旬にかけては、西日本(近畿~九州)や奄美・沖縄は晴れて暑い日が多いでしょう。地上付近の気温が高く、夜間も気温が下がりにくいため、“熱帯夜”となって寝苦しい日が続くでしょう。
一方で、太平洋高気圧の北への張り出しが弱いため、梅雨前線が東日本から北日本付近に停滞しやすい見込みです。そのため、関東や北日本(北海道・東北)は曇りや雨の日が多いでしょう。ただし、あまり気温は低くならず、蒸し暑い日が多いでしょう。
梅雨明けは、九州北部から東海は平年並みですが、九州南部・北陸・関東甲信・東北は平年より遅くなりそうで、特に東北は8月にずれ込む可能性もあります。
しかし、お盆休みに入る8月中旬からは太平洋高気圧の北への張り出しが次第に強まり、奄美・沖縄から関東の広い範囲で、夏らしい晴れて暑い天気となりそうです。厳しい残暑が続き、“猛暑日”や“熱帯夜”となる日も多く、秋の訪れは遅くなるでしょう。前日に比べ急に暑くなる日などは、熱中症に十分な警戒が必要です。
東北や北海道では天気が数日の周期で変わりますが、次第に晴れる日が多くなるでしょう。
【各地域の天候のポイント】
◇北海道・東北(北日本)
・8月上旬にかけて曇りや雨の日が多いですが、気温は平年並みでしょう。
・東北地方の梅雨明けは平年より遅くなりそうで、8月にずれ込む可能性もあります。
・8月中旬以降は、天気が数日の周期で変わりますが、次第に晴れる日が多くなるでしょう。
◇関東甲信・北陸~九州(東・西日本)
・西日本(近畿~九州)を中心に晴れて、“猛暑日”や“熱帯夜”となる暑い日も多いでしょう。
・関東地方は、8月上旬まで曇りの日が多くなりそうですが、その後は西日本と同様に晴れて暑い日が多くなる見込みです。
・渇水が続く関東北部の降水量は平年並みの予想で、引き続き渇水状態の続く恐れがあります。
・梅雨明けの時期は、九州から東海は平年並みですが、関東や北陸ではやや遅くなる可能性があります。
◇奄美・沖縄(南西諸島)
・7月下旬は曇りや雨の日が多いですが、次第に晴れる日が多くなるでしょう。
・気温は平年より高い日が多く、8月中旬以降も残暑が厳しい見込みです。
【熱中症対策のポイント】
今年の夏休みは、暑い日が多くなりそうなため、熱中症に警戒が必要です。特に、以下のような日は熱中症になりやすいと言われており、十分な対策が必要です。
(熱中症に要注意な日)
(1)梅雨明け直後に、急に暑くなる数日間
(2)数日気温の低い日が続いた後、再び暑くなる日
(3)疲労がたまったり、身体が冷房の涼しさに慣れてしまいがちな、お盆休みが明けた頃
本情報は2016年7月12日時点の予測資料から作成したものです。
最新の気象情報は日本気象協会の天気予報専門サイト「tenki.jp」http://www.tenki.jp/ でご確認ください。
以上
PDFダウンロード:【日本気象協会発表】2016年の夏休みはお盆以降の残暑に注意_