2018年桜開花予想(第2回) ~桜前線のスタートは宮崎・熊本・高知から~
Press Release
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、会長:石川 裕己、以下「日本気象協会」)は、日本全国51地点の桜(ソメイヨシノの標本木48地点と日本三大桜3地点)の開花予想(第2回)を、2018年2月21日(水)に発表します。
◆開花が最も早いのは宮崎と熊本、高知で3月20日! 東京は3月24日に開花見込み ◆桜前線が津軽海峡を渡るのは5月に入ってからの予想 |
■2018年桜開花予想前線図

■開花の傾向
2018年の桜の開花は、九州で平年並みかやや早く、その他の地域では平年並みの予想です。桜前線は、3月20日に熊本と宮崎、高知でスタートします。21日には長崎と鹿児島、続いて23日に福岡、佐賀、24日には東京と大分で開花する見込みです。そして3月末までに四国、中国、近畿、東海、関東の多くの地点で開花するでしょう。桜前線はその後も順調に北上し、4月上旬には北陸や東北南部に達し、4月中旬以降には東北北部や長野県でも開花する見込みです。桜前線が津軽海峡を渡るのは、5月に入ってからとなりそうです。
2月14日に九州と中国、北陸で「春一番」が吹き、全国的に気温が平年より高くなりましたが、暖気の流れ込みは一時的で、1月までと同様に2月の気温も全国的に平年より低く経過しています。
この先の気温は、3月前半は全国的に平年並みか高くなり、3月後半、4月とも西日本や東日本は平年並み、北日本では平年並みか高い予想です。そのため、前回予想より多くの地点で予想開花日が1~2日程度早まりました。なお、桜のつぼみは、冬の低温にさらされたことで休眠打破(※)が順調に進んでいると見込まれますが、休眠打破後も寒さが続いているため、生長は遅くなっていると考えられます。3月から4月にかけては、気温が平年並か高い予想のため、桜のつぼみは徐々に生長し、桜の開花は平年並みのところが多いでしょう。
※休眠打破:前年の夏に形成され休眠に入った花芽が、冬になり一定期間の低温にさらされて目覚めること
■日本気象協会 長期予報(気温)
気温 | 3月前半 | 3月後半 | 4月 |
---|---|---|---|
北日本 | 平年並か高い | 平年並か高い | 平年並か高い |
東日本 | 平年並か高い | 平年並 | 平年並 |
西日本 | 平年並か高い | 平年並 | 平年並 |
~桜開花予想チームのコメント~ |
---|
3月前半は全国的に気温が平年並みか高い予想で、3月後半から4月も西日本と東日本で平年並み、北日本では平年並みか高い見込みです。 |
■2018年 桜の予想開花日(主な地点)
地点 | 予想 開花日 | 予想 開花傾向 | 平年 開花日 | 昨年 (2017年) 開花日 | |
---|---|---|---|---|---|
福岡県 | 福岡市 | 3月23日 | 平年並 | 3月23日 | 3月25日 |
香川県 | 高松市 | 3月28日 | 平年並 | 3月28日 | 4月2日 |
広島県 | 広島市 | 3月27日 | 平年並 | 3月27日 | 3月27日 |
大阪府 | 大阪市 | 3月27日 | 平年並 | 3月28日 | 3月30日 |
愛知県 | 名古屋市 | 3月25日 | 平年並 | 3月26日 | 3月28日 |
東京都 | 千代田区 | 3月24日 | 平年並 | 3月26日 | 3月21日 |
長野県 | 長野市 | 4月11日 | 平年並 | 4月13日 | 4月14日 |
富山県 | 富山市 | 4月5日 | 平年並 | 4月5日 | 4月5日 |
新潟県 | 新潟市 | 4月9日 | 平年並 | 4月9日 | 4月8日 |
宮城県 | 仙台市 | 4月10日 | 平年並 | 4月11日 | 4月7日 |
北海道 | 札幌市 | 5月2日 | 平年並 | 5月3日 | 4月28日 |
全51地点の桜(ソメイヨシノの標本木48地点と日本三大桜3地点)の予想開花日は、日本気象協会が運営する天気予報専門メディア『tenki.jp(てんきじぇーぴー)』桜の開花予想ページ(https://tenki.jp/sakura/expectation/)にて公開しています。なお、次回3月7日(水)に発表予定の2018年桜開花予想(第3回)からは、地点数を92地点に増やし、同時に桜の満開日の予想も開始します。
【言葉の説明】
平年:1981~2010年の平均値
かなり早い :平年よりも7日以上早い
早い :平年よりも3日から6日早い
平年並 :平年との差が2日以内
遅い :平年よりも3日から6日遅い
かなり遅い :平年よりも7日以上遅い