2018年桜開花予想(第9回) ~東北北部でサクラサク! 来週には桜前線が北の大地に~
Press Release
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、会長:石川 裕己、以下「日本気象協会」)は、日本全国92地点の桜(標本木[ソメイヨシノほか]53地点、自治体・公園など36地点、および日本三大桜3地点)の開花予想日(第9回)を2018年4月18日(水)に発表します。

■2018年桜開花予想前線図

■開花と満開の傾向
4月上旬から先週末まで寒の戻りがあった影響で、4月4日の山形の開花から2週間ほど、開花の便りは届きませんでした。桜前線のスピードは鈍っていましたが、今週に入ってから気温が平年並みに戻ったため、桜前線は北上を再開し、17日に秋田と盛岡、八戸で開花しました。秋田では平年より1日早く、盛岡と八戸では平年より5日前後早い開花となりました。
今週の後半から来週にかけて、気温が平年並みか高い日が多くなるため、花芽の生長が促されるでしょう。そのため、来週前半には東北北部の山沿いでも開花する見込みです。来週後半には桜前線はいよいよ津軽海峡を越え、北の大地へ到達するでしょう。北海道の函館や札幌、内陸の旭川や帯広では、平年より5日ほど早く4月末までに開花し、5月上旬には北海道の多くの地点で開花する見込みです。桜前線は、釧路・根室地方に5月中旬に達するでしょう。
満開の状況は、長野県の標高の高いところや山形県などでは先週から今週前半に、平年より10日ほど早く満開を迎えました。満開のピークを越えたところもありますが、気温が平年より低い日が多かったため、見ごろが長続きしています。
これから満開となる東北北部では平年並みか5日前後早く、4月下旬に満開となるでしょう。北海道では平年より3日から6日早く、5月上旬に満開になるところが多く、大型連休中に見ごろになりそうです。最も遅い道北の稚内方面や道東の釧路・根室地方では5月中旬に開花してから4日前後で満開となり、桜色で彩られるでしょう。
■日本気象協会 長期予報(気温)

■2018年 桜の予想開花日・満開日(主な地点)

※予想開花日、予想満開日の( )はすでに開花や満開になった地点です。
全92地点の桜(標本木[ソメイヨシノほか]53地点、自治体・公園など36地点、日本三大桜3地点)の予想開花日・予想満開日は、日本気象協会が運営する天気予報専門メディア『tenki.jp(てんきじぇーぴー)』桜の開花予想ページ(https://tenki.jp/sakura/expectation/)にて公開しています。
■各地の気象予報士コメント

日本気象協会では日本全国89地点の桜(ソメイヨシノほか)の開花予想以外にも、「日本三大桜」と呼ばれている福島県の「三春滝桜」(みはるたきざくら:ベニシダレザクラ)、山梨県の「山高神代桜」(やまたかじんだいさくら:エドヒガンザクラ)、岐阜県の「根尾谷淡墨桜」(ねおだにうすずみざくら:エドヒガンザクラ)の開花予想を「tenki.jp」にて公開しています。
【言葉の説明】
平年:1981~2010年の平均値
開花日:標本木で5~6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日(気象庁の観測基準と同じ)
満開日:標本木で80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日(気象庁の観測基準と同じ)
休眠打破:前年の夏に形成され休眠に入った花芽が、冬になり一定期間の低温にさらされて目覚めること
PDFダウンロード:【日本気象協会発表】2018年桜開花予想第9回_