2018年は梅雨入りが早く期間を通して気温は高め
Press Release
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、会長:石川裕己、以下「日本気象協会」)は、2018年の梅雨時期(6月から7月)の天候に関する情報を発表します。
◇2018年の梅雨の天気傾向 |
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今年の梅雨入りは、東北で平年並みか平年より早く、東・西日本で早い見込みです。今後、梅雨前線や低気圧の影響で曇りや雨の日が次第に多くなるでしょう。
梅雨時期は、6月は、東日本・西日本では太平洋側を中心に梅雨空となりますが、奄美・沖縄地方では6月前半まで「空梅雨」が続くでしょう。一方、北日本は梅雨前線の影響を受けず、数日の周期で天気が変わりますが、6月中旬頃から梅雨空になる見込みです。
7月になると、南から夏の高気圧に覆われる日もあるため、東日本以西では、太平洋側を中心に平年に比べて曇りや雨の日が少ないでしょう。奄美・沖縄は、高気圧に覆われて、まぶしい夏空が広がり夏本番となるでしょう。北日本は、平年どおり曇りや雨の日が多い見込みです。
なお、梅雨入り後は、梅雨末期に限らず、南からの暖かく湿った空気や寒気の流入など条件次第では、いつでも災害に結び付く大雨となる恐れがありますので、日頃から気象情報には留意してください。
気温は全般に平年並み以上の予想となっていますので、熱中症にはご注意ください。しかし、関東以北の太平洋側では、オホーツク海高気圧からの冷湿な海風によって、一時的に梅雨寒となる恐れがあります。週間予報や異常天候早期警戒情報等で低温の有無を確認し、農作物の管理等にご注意ください。
梅雨明けは、東日本太平洋側、西日本、奄美・沖縄では平年より早いですが、北日本と北陸は平年並みの見込みです。梅雨明け直後は気温が急に高くなります。体が暑さに慣れるのには時間がかかるため、それまでは特に熱中症のリスクが非常に高くなりますので、十分にご注意ください。
【各地域の天候の一言ポイント】
◇北海道・東北(北日本)
・6月中旬以降、東北を中心に曇りや雨の日が多くなるでしょう。
・7月の梅雨末期は、梅雨前線が東北地方まで北上して日本海側を中心に大雨となる恐れがあります。このため、土砂災害、洪水・浸水などに警戒が必要です。
・気温は6月7月とも平年並みか高いですが、太平洋側では梅雨寒となる時期があるでしょう。
◇北陸・関東甲信~九州(東・西日本)
・梅雨入りは平年よりも早い見込みです。梅雨入り後は、九州では梅雨前線や暖かく湿った空気の影響で大雨となる恐れがあります。梅雨末期は北陸~九州にかけて大雨に警戒が必要です。
・梅雨明けは平年より早いですが、北陸は平年並みしょう。
・6月の気温は平年並みか高く、7月は高い予想です。熱中症には十分な注意が必要です。
・なお、関東では梅雨寒となって気温の低い日がある見込みです。
◇奄美・沖縄(南西諸島)
・梅雨入り後は雨の少ない状態が続きましたが、奄美・沖縄の梅雨末期にあたる6月中旬は平年と同様に曇りや雨の日が多くなるでしょう。
・梅雨明けは平年より早く、梅雨明け後は夏の高気圧に覆われやすく、平年より晴れて暑くなるでしょう。
(参考)梅雨入り・梅雨明けの時期(気象庁HPより) |
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本情報は2018年5月25日時点の予測資料から作成したものです。 |
以上
PDFダウンロード:【日本気象協会報道発表】2018年梅雨の天気傾向_