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ニュースリリース・日本気象協会からのお知らせ

ニュースリリース

2019.04.11

2019年桜開花予想(第8回) 桜前線は来週に東北北部へ 今週末は暖かなお花見日和も

一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、会長:石川 裕己、以下「日本気象協会」)は、日本全国92地点の桜(標本木[ソメイヨシノほか]53地点、自治体・公園など36地点、および日本三大桜3地点)の開花予想日(第8回)を2019年4月11日(木)に発表します。

 

     ◆山形や長野でまもなく桜が開花    
     ◆桜前線は来週には東北北部へ 秋田は4月16日、青森は4月22日に開花      
     ◆北陸や東北南部で見ごろ 今週末は暖かなお花見日和
    

 
2019年桜開花予想前線図 

                     sakura_2019_04_11_jwa_34.jpg



■開花と満開の傾向

桜の開花前線は、5日に福島・仙台・新潟、7日に長野県松本に到達し、現在、東北地方と信州を北上中です。今週末までに山形や長野からも桜の開花の便りが届くでしょう。桜の開花前線は来週には東北北部に達する見込みです。今年の桜シーズンは各地で寒暖の変動が大きく、10日は神代桜や淡墨桜など見ごろの三大桜に雪が積もる寒さになりました。今週末は、桜が満開を迎えている北陸や東北南部などでは暖かなお花見日和になりそうです。
一方、東北北部では来週の中頃にかけて、たびたび寒気の影響を受ける見込みです。このため桜の開花前線の北上はややペースダウン。北陸や東北南部の開花は平年より5日前後早いところが多くなりましたが、これから開花する東北北部はおおむね平年並みの開花になる見込みです。秋田は4月16日、青森は22日に開花するでしょう。桜前線は大型連休スタートとともに津軽海峡を渡り、札幌は令和初日の5月1日に開花する予想です。

九州から関東ではすでに桜が満開を迎えたところが多く、散り始めて葉桜に変わりつつあるところも多くなってきました。これらの地域は開花から満開までの日数が長くかかり桜を長く楽しめましたが、東北北部や北海道では、例年同様に開花から3~5日程度で満開を迎える見込みです。


■日本気象協会 長期予報(気温)

 ※1:桜の開花・満開に影響しない期間

 

気温

4月中旬~下旬

5月

北日本

ほぼ平年並

平年並か高い

東日本

---※1

---※1

西日本

---※1

---※1

 

2019年 桜の予想開花日・満開日(主な地点)

 

 

地点

予想開花日

平年開花日

昨年開花日

(2018年)

予想満開日

平年満開日

昨年満開日

(2018年)

福岡県

福岡市

(3月21日)

3月23日

3月19日

(3月29日)

4月1日

3月27日

香川県

高松市

(3月26日)

3月28日

3月24日

(4月4日)

4月5日

3月29日

広島県

広島市

(3月22日)

3月27日

3月22日

(4月3日)

4月4日

3月28日

大阪府

大阪市

(3月27日)

3月28日

3月20日

(4月4日)

4月5日

3月26日

愛知県

名古屋市

(3月22日)

3月26日

3月19日

(4月4日)

4月3日

3月27日

東京都

千代田区

(3月21日)

3月26日

3月17日

(3月27日)

4月3日

3月24日

長野県

長野市

4月12日

4月13日

4月2日

4月18日

4月17日

4月6日

富山県

富山市

(3月28日)

4月5日

3月27日

(4月5日)

4月10日

3月30日

新潟県

新潟市

(4月5日)

4月9日

4月3日

4月11日

4月14日

4月 5日

宮城県

仙台市

(4月5日)

4月11日

3月30日

(4月10日)

4月16日

4月 4日

北海道

札幌市

5月1日

5月3日

4月26日

5月6日

5月7日

4月29日


予想開花日、予想満開日の( )はすでに開花や満開になった地点です。

全92地点
の桜(標本木[ソメイヨシノほか]53地点、自治体・公園など36地点、日本三大桜3地点)の予想開花日・予想満開日は、日本気象協会が運営する天気予報専門メディア『tenki.jp(てんきじぇーぴー)』桜情報ページ(https://tenki.jp/sakura/expectation/)にて公開しています。

また、開花・満開の最新状況は同ページにて1日2回更新予定です。

■各地の気象予報士コメント

 

1.九州支社_松井渉.jpg

日本気象協会 九州支社(松井 渉)

九州各地の桜は、次第に散り、葉桜に変わりつつあるところが多くなっています。今年は全般に長く桜の花を楽しめました。また、鹿児島市では4月9日にようやく満開になりました。暖冬により休眠打破が十分でなかったことが影響したとみられます。

2.四国支店_川越絵里子.png

日本気象協会 四国支店(川越 絵里子)

今年の桜は、平年より早くに開花したところが多かったものの、4月はじめの花冷えで満開までは少し時間がかかりました。そのぶん長くお花見を楽しめたところが多くなりました。早いところでは木々には若葉が芽吹き始め、青空をこいのぼりが泳ぐ姿も見られるようになってきました。

3.中国支店_筒井幸雄.jpg

日本気象協会 中国支店(筒井 幸雄)

今年の桜は平年より開花が早まったものの、その後は強い寒の戻りの影響で、開花は足踏み状態になりました。

4月になると次第に見ごろを迎え、先週の週末は絶好のお花見日和になりました。満開までにまとまった雨もなく、長く桜を堪能された方も多かったのでは。

4.関西支社_真田知世.jpg

日本気象協会 関西支社(真田 知世)

今年の近畿地方は、昨年の台風第21号や暖冬の影響を受けつつも、平年並みの開花、満開を迎えたところがほとんどになりました。満開を迎えてからはポカポカ陽気で、先週末はお花見に最高の日和でした。ただ、見ごろを迎えた桜も今週の雨で散り始めています。

5.中部支社_菅野彰太.jpg

日本気象協会 中部支社(菅野 彰太)

平野部の桜は、段々と散り始めています。今週末がお花見のラストチャンスになるところが多くなりそうですので、お出かけやお花見の計画は急ぎましょう。一方、飛騨高山周辺は、寒の戻りがあった影響でつぼみの生長が緩やかで、開花までにはもう少し時間がかかりそうです。

6.本社_猪股竜彦.jpg

日本気象協会 本社(猪股 竜彦)

今シーズンは、たびたび襲来した寒気により開花から満開まで10日ほどかかったところが多く、いつもの年より長くお花見を楽しめました。平野部の広い範囲で桜は散り始めていますが、関東北部の山沿いではこれから見ごろを迎えるため、今週末もお花見を満喫できそうです。八丈島でも7日に開花し、春がやってきています。

7.長野支店_濵中弘樹.jpg

日本気象協会 長野支店(濵中 弘樹)

先週末に中部からも開花の便りが届き、県内の開花前線もいよいよ後半に入りました。満開を迎えている南部の桜は今週の雪や雨で散り始めているところも。今週末には北部でも開花し、中部では見ごろを迎える見込みです。日中のお花見は日焼け対策、夜桜見物は寒さ対策を忘れずに。

8.北陸支店_瀬山滋.JPG

日本気象協会 北陸支店(瀬山 滋)

北陸地方の気温経過は、昨年12月中旬から今年1月上旬ごろまで平年並みで、その後3月にかけて平年より高くなりました。このため、桜の休眠打破も順調に進み、平年より早く開花しました。開花の時期になると、たびたび寒の戻りがあり、満開まで少し時間がかかりましたが、ちょうど先週末に各地で満開を迎えました。

9.新潟支店_今井梢.jpg

日本気象協会 新潟支店(今井 梢)

高田公園で満開を迎え、暖かさが戻る今週末は多くのお花見客で賑わうことでしょう。今年は平年より早い開花や満開となりましたが、異例の早さとなった昨年に比べると長く満開の桜を楽しむことができそうです。

10.東北支社_佐藤理恵子.jpg

日本気象協会 東北支社(佐藤 理恵子)

南部の桜は見ごろを迎えているところがあります。東北地方のこの先の気温は平年並みか低い日が多く、北部の花芽の生長はゆっくりで、来週から4月下旬に開花するところが多いでしょう。平成の最後の桜は、北部でちょうど見ごろを迎えそうです。

11.北海道支社_田嶌恵.jpg

日本気象協会 北海道支社(田嶌 恵)

時折まだ冷たい風の吹く札幌ですが、桜の花芽は少しずつ緑色を帯びてきています。ゆっくりですが、着実に花芽は育ってきています。北海道への桜の上陸や各地の開花は前回の予想と大きな変化はなく、各地ともほぼ平年並みの開花となるでしょう。ちょうど大型連休中に桜が楽しめるところが多そうです。



  日本全国92地点の桜(ソメイヨシノほか)の開花・満開予想以外にも、「日本三大桜」と呼ばれている福島県の「三春滝桜」(みはるたきざくら:ベニシダレザクラ)、山梨県の「山高神代桜」(やまたかじんだいさくら:エドヒガンザクラ)、岐阜県の「根尾谷 淡墨桜」(ねおだに うすずみざくら:エドヒガンザクラ)の開花予想を『tenki.jp(てんきじぇーぴー)』桜情報ページ(https://tenki.jp/sakura/expectation/)にて公開しています。


【言葉の説明】
平年:1981~2010年の平均値

かなり早い             :平年より7日以上早い
早い                      :平年より3日から6日早い
平年並                   :平年との差が2日以内
遅い                      :平年より3日から6日遅い
かなり遅い             :平年より7日以上遅い

 

         
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新潟(鳥屋野潟公園)の桜
(4月9日撮影)

 

岐阜県本巣市・淡墨桜
(4月10日撮影) ※本巣市提供

 

鹿児島(気象台)の標本木
(4月9日撮影)




参考資料
桜開花予想に関するよくあるご質問

Q1:桜開花予想の報道発表のスケジュールは?
A1:第1回は2月7日(木)、第2回は2月21日(木)、第3回以降は3月から4月下旬まで毎週木曜日(3月20日のみ水曜日)に発表を予定しています。 2月中は予想開花日のみを発表し、3月以降は予想開花日と予想満開日を発表します。

Q2:開花日・満開日の基準は?
A2:気象庁の観測基準と同じです。開花日は標本木で5~6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日、満開日は標本木で80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日です。

Q3:予想する地点数は?
A3:2月中は51地点、3月以降は全国で92地点の予想を発表します。予想地点92地点は、各地気象台が観測する標本木53地点と自治体・公園などの協力機関から観測データを得られる36地点、および日本三大桜の3地点となります。

Q4:日本気象協会の桜開花予想の手法・特徴は?
A4:花芽(はなめ)の生育過程に大きな影響を与える「秋以降の気温経過」に重点を置いた、独自の予測式を用いて開花予想を行っています。各地気象台の標本木や公園などの協力機関による正確な観測データを重視した、気象学的根拠に基づいた予想を出しているのが特徴です。
2007年から桜の開花予想を実施しており、今年で13年目の取り組みです。

Q5:開花予想に使うデータは?
A5:以下データを使用しています。
①    前年秋から予想作業日前までの気温観測値
②    予想作業日から開花時期までの気温予測値(日本気象協会ポイント予報および長期予報)

桜の開花時期には、前年の秋から春にかけての気温が大きく影響します。桜の花芽は前年の夏に形成され、その後、休眠に入ります。冬になって一定期間の低温にさらされると、花芽は休眠から覚めます(休眠打破)。休眠から覚めた後は、気温の上昇とともに生長し開花しますが、気温が高いほど花芽の生長が早く進み、開花が早まると考えられています。

Q6:日本三大桜とは?
A6:福島県三春町の「三春滝桜」(ベニシダレザクラ)、山梨県北杜市の「山高神代桜」(エドヒガンザクラ)、岐阜県本巣市の「根尾谷 淡墨桜」(エドヒガンザクラ)を指します。いずれの桜も、大正11年(1922年)に国の天然記念物に指定されています。樹齢が1000年以上で、幹回りが9メートル以上あります。

日本三大桜の開花予想作成にあたり、地元自治体やお寺の住職の方々のご同意を得て、過去の長年にわたる開花日や満開日の観測データを使わせていただき、それぞれの桜の開花日や満開日に関する独自の予測式を作成しました。開花時期には日本気象協会の気象予測を用い、地元自治体やお寺の住職の方々のご協力も得ながら、精度の良い開花予測を提供します。

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