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日本気象協会「トクする!防災」プロジェクト『秋の備蓄前線2019』を発表 ~台風や秋雨に備え、関東甲信越や近畿地方などでは9月11日までに備蓄の見直しを~
Press Release

一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:長田 太、以下「日本気象協会」)が推進する「トクする!防災」プロジェクトは2019年秋(9月~10月)の雨の予想から「秋の備蓄前線2019」を作成し、8月21日(水)に発表します。

「秋の備蓄前線2019」とは
「秋の備蓄前線2019」は、各地で雨が多くなる時期を日本気象協会の長期予報をもとに予測し、備蓄の見直しを推奨する時期を前線図にしたものです。例年、9月は台風に加えて秋雨前線などの影響で雨量が増加する可能性があるため、土砂災害や河川の増水などに注意が必要です。

備蓄には、日頃から取り組める「ローリングストック」※が有効です。「トクする!防災」プロジェクトは秋の長雨シーズンを前に、災害に備えた食料品や生活必需品の備蓄を推奨します。「秋の備蓄前線2019」を目安に備蓄を見直し、同時に気象情報や警報・注意報などの情報をこまめに確認するようにしましょう。

※ ローリングストックとは…普段から少し多めに食材、加工品を買っておき、使った分だけ新しく買い足していくことで、常に一定量の食料を家に備蓄しておく方法です。古いものから使い、使った分は必ず補充することがポイントです。

「概況」
◆沖縄・奄美地方、九州地方や中国地方の一部では、9月1日までに備蓄品の見直しを行いましょう。
◆関東甲信越や近畿地方、東北地方の広い範囲では9月11日までに備蓄の確認をしておくと安心です。
◆北海道の日本海側の地域では9月上旬に大雨の可能性があるため、8月中に備蓄の準備を行いましょう。

秋の備蓄前線2019
■北海道
日本気象協会 北海道支社 森和也 気象予報士
昨年(2018年)の北海道は、9月5日の未明から早朝にかけては台風21号により激しい雨と暴風に襲われ、交通機関の乱れ、農作物の被害、停電が発生しました。6日早朝は北海道胆振東部地震によって42名の尊い命が犠牲となり、土砂災害や液状化現象、断水、国内初のブラックアウトなどが発生しました。相次ぐ自然災害に襲われ、日頃の備えの必要性を実感されたと思います。改めて自宅の備蓄や避難経路、ハザードマップなどを確認しましょう。
■東北
日本気象協会 東北支社 佐藤理恵子 気象予報士
2018年秋は、9月上旬に停滞した活発な秋雨前線や、台風24号・25号の接近・通過により、東北地方では浸水被害や道路や農地の斜面崩落、飛散物による人的被害も出ています。今年の秋の降水量は平年並みで、例年同様に秋雨前線や台風の影響がありそうです。気温が高く、一度に降る雨の量が多くなるため、低地の浸水や道路の冠水に注意し、備蓄品には除菌・殺菌が出来るものを多めに揃えておくとよさそうです。
■関東
日本気象協会 本社 望月圭子 気象予報士
関東地方では、今年の9月と10月の降水量は、ほぼ平年並みの予想ですが、気温が平年より高めの予想なので、大気の状態が不安定になり、局地的に雨雲が発達する恐れがあります。都市型ならではの災害として、地下施設などに浸水する水害にも注意が必要です。昨年(2018年)は台風24号により、東京都八王子市で観測史上1位の最大瞬間風速を観測しました。大雨だけでなく、台風による暴風などの災害も起こりやすい時期です。避難場所を確認しておくなど、防災対策を心がけて下さい。
■北陸
日本気象協会 北陸支店 瀬山滋 気象予報士
昨年(2018年)の8月31日から9月1日にかけて秋雨前線によって石川県や富山県で記録的な大雨となりました。河川が氾濫し、住宅の浸水や道路の冠水被害が発生したほか、土砂崩れによって集落が一時孤立状態となりました。避難所に十分な食料や備蓄品があるとは限りません。秋雨や台風シーズンを前に、わが家にとって必要な物を確認し、用意しておきましょう。また、地域の危険箇所や避難所・避難経路、ハザードマップなども確認しましょう。
■中部
日本気象協会 中部支社 菅野彰太 気象予報士
東海地方の秋は、台風の接近により大雨となることが多くあります。2018年は、7月から9月にかけて5個の台風が東海地方に接近し、特に台風21号や台風24号では大雨となって土砂崩落や路肩決壊などの道路被害や停電被害がありました。今年も台風に備えて、常に一定量の食料を家に備蓄しておくようにしましょう。また、ハザードマップなどを確認して、自宅周辺にある危険な地点をあらかじめ把握しておくことが、適切な避難をするうえで大切です。
■長野
日本気象協会 長野支店 濱中弘樹 気象予報士
7月発表の3カ月予報では日本の南の熱帯域で積乱雲の発生が多いと予想され、「エルニーニョ現象が終息したとみられる」とも発表されました。夏にエルニーニョ現象が終息した1992年は1990年代以降で最も多くの台風が発生しています。さらに、この年の秋には、長野県全域で、秋雨前線による豪雨で林業被害などが発生しました。長野県は、急峻な土地が多く、土砂災害が発生しやすい地域と言えます。今一度、備蓄の確認を。
■関西
日本気象協会 関西支社 北井菊恵 気象予報士
昨年(2018年)の秋は台風21号や24号が四国地方や近畿地方に上陸し、大雨に加え、暴風や高潮による大きな被害をもたらしました。特に台風21号が縦断した際は、関西国際空港で最大瞬間風速58.1m/sを記録するなど、記録的な暴風になりました。このため、近畿地方を中心に広い範囲で停電となり、地域によっては長期間の停電を余儀なくされました。停電になると、集合住宅では水道も止まることがあります。懐中電灯や電池などに加え、生活用水や携帯トイレなども備えておくと安心です。
■九州
日本気象協会 九州支社 君島由希子 気象予報士
九州では、9月は秋雨前線による大雨に警戒が必要な時季です。昨年(2018年)9月20日には、熊本県の益城町などで1時間に100ミリを超える猛烈な雨が降り、河川の氾濫や道路の冠水などの被害が発生しました。また、昨年(2018年)10月6日には大型で強い台風25号が対馬海峡を北上、九州北部で大荒れの天気となりました。秋雨前線の停滞と台風の北上が重なると、大雨のリスクはより高まります。日頃からの備え、心構えが大切です。

「トクする!防災」秋の備蓄前線2019 https://tokusuru-bosai.jp/stock/stock07.html

秋の防災ポイント
秋は前線や台風の影響により積乱雲が発達しやすいため、竜巻にも注意が必要です。9月は竜巻の発生が最も多く、気象庁が発表している1991年から2017年までに確認された竜巻458件のうち、110件が9月に発生しています。台風の接近・通過時には、竜巻などの激しい突風が発生しやすくなります。気象庁から発表される「竜巻注意情報」などの情報をこまめに確認するようにしましょう。積乱雲が急に発達し辺りが暗くなってきたら、早急に安全な場所へ避難してください。詳しくは「トクする!防災」公式ウェブサイトの「避難の心得 風害編」をご確認ください。

「トクする!防災」避難の心得 風害編 https://tokusuru-bosai.jp/refuge/refuge09.html

日頃から取り組める防災アクションに「ローリングストック」があります。詳しくは「トクする!防災」公式ウェブサイトの「備蓄の心得(ローリングストックについて)」をご確認ください。

「トクする!防災」備蓄の心得 ローリングストックについて https://tokusuru-bosai.jp/stock/stock03.html

トクする!防災

■「トクする!防災」プロジェクトとは
「トクする!防災」プロジェクトは、日本気象協会が推進する、“必要だとは思っているけれど、なかなか実践できない防災アクション”に対し、ちょっとしたおトク感や気軽さをプラスする取り組みです。
日頃から防災対策への興味、関心を高め、最終的に自分や家族の身を守ることができる備えをしながら、安心につなげていくことを目指しています。

公式ウェブサイト https://tokusuru-bosai.jp/

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