2020年桜開花予想(第7回) 桜前線は平年よりかなり早く東北北部へ
Press Release
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:長田 太、以下「日本気象協会」)は、日本全国87地点の桜[ソメイヨシノ ほか]の開花予想(第7回)を、2020年4月2日(木)に発表します。
2020年開花予想前線図

開花と満開の傾向
桜の開花は各地で平年より早いでしょう。平年より3日から7日早く開花するところが多く、平年より10日から2週間以上も早まるところがありそうです。このあと、信越、東北では記録的な早さの開花となる見込みです。
今年は3月14日に全国のトップをきって、東京で桜が咲きました。すでに福島や仙台など、東北南部まで桜前線は到達しており、東京、福島、仙台では統計開始(※)以来、最も早い開花となりました。また、4月1日にようやく鹿児島で開花しましたが、福島や仙台の桜が鹿児島よりも先に咲いたのは、統計開始(※)以来、初めてのことです。
この先、信越や東北北部で次々と咲く見込みで、記録的な早さの開花となるでしょう。桜前線は4月下旬には津軽海峡を渡って、北海道へ到達する見通しです。函館では4月20日、札幌は22日に開花するでしょう。
満開日は、開花日の1週間から10日くらい後で、全国的に平年より早いでしょう。満開の全国トップも東京で、3月22日でした。3月29日には関東で広く雪が降り、満開の桜に雪が積もりました。今週は、京都や松江、和歌山などから満開の便りが届いています。4月1日には、名古屋、金沢などで満開となり、金沢は統計開始(※)以来トップタイの記録となりました。このあと、西日本、東日本のあちらこちらから満開の便りが届くでしょう。
※ 桜の開花・満開の統計開始は1953年
2020年 開花予想日・満開予想日(主な地点)


なお、日本気象協会は「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」が提言する“「3つの条件が同時に重なった場」を避ける取組の必要性に関する周知啓発の徹底”に賛同し、2020年桜の開花予想に関する報道発表を今回(第7回)にて終了させていただきます。
全87地点の開花・満開予想はhttps://tenki.jp/sakura/expectation/にて公開を続けていきます。
【言葉の説明】
平年:1981~2010年の平均値
かなり早い:平年より7日以上早い
早い :平年より3日から6日早い
平年並 :平年との差が2日以内
遅い :平年より3日から6日遅い
かなり遅い:平年より7日以上遅い