ニュース

「POLARIS」に新機能「船舶動静監視・評価」を実装した「POLARIS Plus」の提供を開始 ~日本気象協会はPOLARISシリーズにて船舶の海運・造船・ 海洋開発分野でのお客さま企業のDX推進をサポートします~

2021.05.13

プレスリリース

一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:長田 太、以下「日本気象協会」)は、2020年3月から開始した海運・造船・海洋開発向け気象海象サービス「POLARIS」(ポラリス) にて、新たに船舶動静監視・評価機能を追加した「POLARIS Plus」(ポラリス プラス)の提供を、2021年5月13日(木)から開始します。

■「POLARIS Plus」について

<機能/特徴>
船舶の動静監視システム
船舶の継続的な運用の効率化・改善のために事後評価の幅と質を向上させる
・気象海象の予測情報を用いた最適航海計画
・安全運航のための船舶動静監視
・気象海象の追算情報(注1)を用いた航海の事後評価

<導入メリット>
・これまでの事前の最適航海計画による船舶のGHG排出削減に加えて、事後の航海の定量評価が可能となる
・事後の定量評価は最終的なアウトカムとしての運用の効率化、改善計画のベースとなるデータであり、
 実船モニタリングデータと組み合わせることでデータの幅と質が向上する

■POLARISシリーズについて

図1 POLARISシリーズ

図1 POLARISシリーズ

2018年9月に経済産業省が発表した「DXレポート」(注2)によると、DXが実現出来ない場合、大きな経済損失が生じる可能性が指摘され、これを回避するためにはあらゆる業界でシステム刷新を集中的に推進する必要があるとされています。

2020年11月に国際海事機関(IMO)では、海洋汚染防止条約(MARPOL条約)附属書VIの改正案が承認され、早ければ2023年初めから既存船に対してもCO2削減のための規制が開始されます(注3)。
また、今後、各企業は経営戦略としてもカーボンニュートラルに向けた取り組みが必要になることが予想されます。

日本気象協会はPOLARISシリーズを海運会社、造船所、舶用メーカー、海運サービスプロバイダー、海洋開発事業社などの方が運用の効率化、改善計画を実現するためのDX推進を検討する際に役立つ「海洋総合気象海象サービス」として位置づけ、お客さま企業のDXの推進をサポートしていきます。

<POLARISシリーズの特徴>

POLARIS Forecast」(ポラリス フォーキャスト)
  最新の航海気象予測を提供する
POLARIS Navigation」(ポラリス ナビゲーション)
  POLARIS Forecastの予測に基づいて最適航海計画(ウェザールーティング)を支援する
POLARIS Hindcast」(ポラリス ハインドキャスト)
  実航路/計画航路の燃費計算や性能解析を行うための過去の気象海象データベース
POLARIS Plus」(ポラリス プラス)
  継続的な運用の効率化・改善のために、事後評価の幅と質を向上させる船舶動静監視システム

<POLARIS Plusのサービス提供内容>

【要素】
 ・船舶動静監視(フリート監視)
 ・気象海象の分布予測(海上風、波浪、風浪、うねり、海流、台風情報、海面更正気圧)
 ・気象海象のポイント予測(海上風、波浪、海流)
 ・気象海象予測を用いた最適航海計画
 ・予測より精度のよい気象海象追算情報(Hindcast)による航海の評価
【提供方法】
Webアプリケーション(Chrome、Edge、Firefoxの最新版にて利用可能)

【サービス概要】

図2 最適航海計画の画面例

図2 最適航海計画の画面例

図3 航海の航跡を選択して評価する画面例(注4)

図3 航海の航跡を選択して評価する画面例(注4)

○POLARIS Plusへのお問い合わせ(法人向け)
日本気象協会 社会・防災事業部 営業課
Tel:03-5958-8143 Mail:eigyou_bosai@jwa.or.jp
*報道関係の方は日本気象協会 広報室までお問い合わせください。

注1:「追算情報(Hindcast)」とは、再解析により算出した、最も確からしい過去の気象海象情報を示します。
注2:DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~(経済産業省)https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/20180907_report.html
注3:世界の大型外航既存船に対するCO2排出規制を承認(国土交通省)https://www.mlit.go.jp/report/press/kaiji07_hh_000164.html
注4:航跡上の(船舶が遭遇する)気象海象、シーマージンといわれる気象海象による抵抗増加を把握することが可能です。

・製品名、サービス名などは一般に当協会の商標または登録商標です。

以上

PDFダウンロード:【日本気象協会報道発表】 POLARISPlus提供開始_

ニュースTOPに戻る