北海道の冬を告げる『つるつる予報(R)』2022を11月25日から提供開始 ~『つるつる予報(R)』で、転倒事故数減少を目指します~
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一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:長田 太、以下「日本気象協会」)は、今年で16年目の展開となる『つるつる予報(R)』の提供を、11月25日(金)17時から開始し、転倒事故減少を目指していきます。
『つるつる予報(R)』は、冬道での転倒事故防止を目的としてウインターライフ推進協議会(注1)が提供する冬道転倒防止啓発サイトにて利用できる情報サービスです。札幌市内での冬季歩道路面の滑りやすさを予測し、3段階の表示にて注意喚起を行います。『つるつる予報(R)』は2007年から発表しており、北海道の冬を告げる予報として多くの方に利用されてきました。今シーズンで16年目の提供となります。なお『つるつる予報(R)』は2019年度 日本雪工学会賞 技術賞を受賞しています。また一般財団法人 日本気象協会 北海道支社は2022年10月18日(火)、ウインターライフ推進協議会から感謝状をいただいています。
2021年度冬季の札幌市は幾度も大雪に見舞われ、道路の除雪作業が追いつかない状況となりました。2018年度(平成30年度)以降、冬季(11月~3月まで)1,000人を下回っていた雪道での転倒事故による救急搬送者数でしたが、2021年度(令和3年度)冬季は4年ぶりに1,000人を超え、1,296人でした。2022年1月は暖かい日が多く、湿った積雪がその後の冷え込みで凍結し、滑りやすい路面が発生したこと、また2月は大雪で除雪作業が追いつかず凸凹の歩車や車道との高い段差など、市内のあちこちで歩きにくい路面状況となったことも影響したと考えられます。

日本気象協会北海道支社では、転倒事故防止に役立てていただければとの思いから、今年度も11月25日(金)から『つるつる予報(R)』の提供を開始します。

◇『つるつる予報(R)』のレベル表示イメージ

◇『つるつる予報(R)』のレベルは3段階
- レベル1:あまり滑らない(乾燥、湿潤、積雪、シャーベット)
- レベル2:滑りやすい(凍結)
- レベル3:非常に滑りやすい(凍結:つるつる路面)
◇「つるつる予報(R)」利用者の声 ※2021年度アンケート回答から
- 前日夕方にメールが届くので心構えができる(30代女性)
- 足元に気をつけるようになった(40代女性)
- 前日の17時から当日の10時まででなく、フルタイムで予報をお願いしたい(40代男性)
- エリア別に詳しく教えてほしい(50代女性)
- 日常生活の参考になった(50代男性)
- 危険なところがわかる(60代男性)
◆『つるつる予報(R)』の概要
(1)『つるつる予報(R)』について
当日の晩から翌日にかけての気象予測情報(気温、降雪量、積雪の有無)と、札幌市内3カ所の路面観測情報をもとに、翌朝午前7時から午前10時での札幌市内の歩道と横断歩道の滑りやすさを、3段階のレベルと概況コメントで発表します。
(2)提供方法
ウインターライフ推進協議会が運営する下記の冬道転倒防止啓発サイトにて『つるつる予報(R)』を提供します。
「転ばないコツおしえます。 札幌発!冬みちを安全・快適に歩くための総合情報サイト」
URL(パソコン) http://tsurutsuru.jp/
URL(スマートフォン) https://sp.tsurutsuru.jp/
(3)提供時間
毎日17時から翌日10時
(4)更新時間
毎日17時更新 ※ 路面状況に応じて、臨時の更新あり
(5)予報対象エリア
北海道札幌市内
(6)今シーズンの提供期間
2022年11月25日(金)~2023年3月中旬[予定] ※提供終了時期は、札幌市内の積雪状況によって決定します
注意:「つるつる予報(R)」のレベルが低く表示されていても、転倒が起こらないことを示すものではありません。冬季は場所により路面状態が大きく異なります。転倒を防ぎ安全に歩くための対策が常に必要です。
◆「つるつる路面情報」の募集
スマートフォン向けWebサイトでは、利用者の方に札幌市内の路面状況を投稿いただくことが可能です。投稿いただいた情報は、『つるつる予報(R)』の参考とさせていただきます。
詳細: https://sp.tsurutsuru.jp/
注1:ウインターライフ推進協議会 http://tsurutsuru.jp/about_winter-life.html
ウインターライフ推進協議会は、札幌市を拠点に、積雪寒冷地における冬を安全・安心・快適に過ごすとともに、冬を楽しむための環境づくりを通じて地域社会へ貢献することを目的としています。民間企業や地域団体、教育機関、行政機関など、多様な主体が参画し連携を図りながら、さまざまな活動を継続的に実施しています。
注2:札幌市内での冬季(11月~3月まで)の雪道での転倒事故によって救急搬送された人数は、2014年(平成26年)1,160人、2015年(平成27年)1,001人、2016年(平成28年)1,312人、2017年(平成29年)1,321人、2018年(平成30年)961人、2019年(令和元年)804人、2020年(令和2年)850人、2021年(令和3年)1,296人となっています。
データ提供:札幌市消防局警防部救急課
※『つるつる予報(R)』は日本気象協会の登録商標です
以上
PDFダウンロード:【日本気象協会からのお知らせ】 つるつる予報2022を11月25日から提供開始