2023年第1回「紅葉見頃予想」
~紅葉シーズンはゆっくり到来 早い所で9月下旬から色づき進む~
Press Release
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:渡邊 一洋、以下「日本気象協会」)は2023年9月12日(火)に、第1回「紅葉見頃予想」を発表します。
この秋は長引く残暑の影響で、紅葉シーズンの到来は例年より遅くなっています。色づきが進むのは、早い所でも9月下旬ごろからとなるでしょう。

【全国各地の紅葉見頃予想】
紅葉の見頃は、秋(9~11月)の気温が低いと早まり、高いと遅れます。今年は9月に入っても厳しい残暑が続いているため、例年9月上旬ごろより紅葉が始まる北海道の大雪山系は色づきが遅く、富山県の立山室堂平も色づきの進みはゆっくりです。10月にかけても気温は全国的に高い傾向で、11月の気温も平年並みか高い見込みです。今年の紅葉の見頃は、北日本は例年より遅く、東日本と西日本は例年並みか遅いでしょう。
【各地の紅葉見頃予想】
■北日本(北海道・東北)
紅葉の見頃は、例年より遅いでしょう。9月上旬の気温は平年よりかなり高くなりました。中旬以降も気温は高めに推移しますが、下旬には移動性高気圧に覆われる日が現れ、晴れた朝は冷え込むようになるでしょう。この頃から、ようやく色づきが進みそうです。10月は、天気は周期的に変わる見込みです。気温は高めに推移しますが、昼夜の寒暖差が大きくなり、見頃を迎える所が多くなるでしょう。
各地の紅葉は、北海道の大雪山系の黒岳は9月後半、層雲峡では10月前半、青森県の奥入瀬渓流や福島県の裏磐梯は10月後半、宮城県の鳴子峡は11月前半に見頃を迎える見込みです。
■東日本(関東甲信・北陸・東海)
紅葉の見頃は、例年並みか遅いでしょう。9月上旬の気温は平年より高くなりました。中旬以降も気温は高めに推移しますが、下旬になると秋雨前線が一時的に南に下がり、朝晩は涼しく感じられる日がありそうです。標高の高い所では色づき始める所が増えるでしょう。10月から11月も気温は高めに推移しますが、天気は周期的に変わり、晴れた朝には冷えて、色づきが進むでしょう。
各地の紅葉は、富山県の立山室堂平や群馬県の谷川岳ロープウェイは10月前半、長野県の上高地は10月後半、新潟県の弥彦公園は11月前半、愛知県の東山動植物園は11月後半に見頃になるでしょう。
■西日本(近畿・中国・四国・九州)
紅葉の見頃は、おおむね例年並みでしょう。9月上旬の気温は平年より高くなりました。中旬以降も気温は高めに推移しますが、10月中旬以降になると、放射冷却現象の影響で、晴れる日を中心に、朝の気温は平年より低くなる日が増え始め、色づきが進みそうです。
各地の紅葉は、兵庫県の六甲高山植物園や徳島県の剣山は10月後半、鳥取県の大山や宮崎県の五ヶ瀬渓谷は11月前半、京都府の嵐山や広島県の宮島は11月後半に見頃を迎える見込みです。
【主な紅葉スポットの見頃時期】

【tenki.jpの紅葉情報】
2023年「紅葉見頃予想」の詳細は日本気象協会が運営する天気予報専門メディア「tenki.jp」にて公開しています。
URL:https://tenki.jp/kouyou/expectation.html
また、「tenki.jp」では9月末ごろより色づき実況の提供を開始します。
URL:https://tenki.jp/kouyou/(9月末公開予定)
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【2023年 紅葉見頃予想に関するよくあるご質問】
日本気象協会の紅葉見頃予想について、よくあるご質問をまとめました。
Q1:紅葉見頃予想の発表のスケジュールは?
A1:今年は3回発表を行います。第2回は10月3日(火)に、第3回は11月1日(水)にそれぞれ発表予定です。
Q2:紅葉の見頃に気温はどのように影響しますか?
A2: 紅葉の見頃は、秋(9~11月)の気温が低いと早まり、高いと遅くなります。
Q3:日本気象協会の紅葉見頃予想の手法は?
A3:気象庁が観測している、過去の各地のカエデの紅葉日と気温のデータとの相関関係を調べ、日本気象協会が独自に予測式を作成しています。その式をもとに各地の2023年の気温の観測値や、日本気象協会が予測する各地の今後の気温のデータを使用して、予想をおこなっています。
Q4:「紅葉の見頃」の基準は?
A4:カエデの木の大部分の葉の色が紅色になった状態を目安にしています。
Q5:標高の高い場所での紅葉の見頃は?
A5:標高の高いところでは、その地域の見頃予想よりも早く紅葉の見頃となると予想されます。
Q6:紅葉見頃予想はどこで見られる?
A6:日本気象協会コーポレートサイト(https://www.jwa.or.jp/)や、天気予報専門メディア「tenki.jp」(https://tenki.jp/)にて無料で公開しています。
Q7:紅葉見頃予想は海外でも利用することができますか?
A7:紅葉は、広く世界中の方々に楽しんでいただきたい日本の季節現象です。海外での法人利用に関するお問い合わせに関しては、お問い合わせフォーム(https://www-qa.jwa.or.jp/contact/english/)へご記入いただければ、利用方法など担当者からご連絡いたします。
PDFダウンロード:【日本気象協会報道発表】2023年度紅葉見頃予想第1回