日本気象協会 2024年 春の花粉飛散予測(第4報)
~スギ花粉は九州から東北まで飛散中 ピークは多くの所で3月上旬から中旬~
Press Release
◆2024年 春の花粉飛散予測のポイント
- 2月中旬までに九州から関東と、東北の一部でスギ花粉飛散開始
- 暖冬に加え季節外れの暖かさが影響し、飛散開始は例年より早くなった所が多い
- スギ花粉のピークは多くの所で3月上旬から中旬、ヒノキ花粉は広い範囲で3月下旬からピーク
- 北海道のシラカバ花粉は4月下旬に飛散開始
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:渡邊 一洋)は、2024年2月21日(水)に全国・都道府県別の2024年春の花粉(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)飛散予測(第4報)を発表します。また、詳細な情報を、「2024年春の花粉総飛散量 予測資料」として販売します。
1. 2024年 スギ花粉の飛散開始時期
2月中旬は関東・北陸・四国や九州地方で春一番が吹き、各地で季節外れの暖かさとなったため、スギ花粉が飛散開始した地点が多くなりました。今年は暖冬に加え、この季節外れの暖かさが影響し、スギ花粉の飛散開始は例年より早い所が多くなりました。2月上旬には九州全県や、三重県、静岡県、山梨県などで飛散開始となりました。2月中旬には、中国・四国から関東・北陸の広い範囲と、東北の一部で飛散開始となっています。
この先、2月下旬の気温は平年並みか低くなりますが、3月の気温は平年並みか高めに推移する見通しです。このため、東北などの飛散開始となっていない地点も3月上旬までに飛散開始となる見込みです。
※1 飛散開始日とは、1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を2日連続して観測した最初の日
※2 図の飛散中のエリアには、飛散開始(※1)が確認できている地点だけでなく、わずかに飛散している地点も含みます。
主な地点の飛散開始日は次の通りです(日本気象協会 独自観測地点)。
宮城県 仙台市 2月15日
茨城県 水戸市 2月13日
東京都 千代田区 2月13日
富山県 富山市 2月13日
大阪府 大阪市 2月16日
広島県 広島市 2月13日
香川県 高松市 2月17日
2. スギ・ヒノキ花粉のピーク時期
すでに九州や東海、関東の一部では、スギ花粉が非常に多く観測されている所があります。福岡や高松ではまもなくスギ花粉の飛散がピークを迎えるでしょう。雨上がりの日などは花粉の飛散が非常に多くなる見込みです。広島・大阪・名古屋・金沢・東京・仙台は3月上旬にピークを迎えるでしょう。ピークの期間はおよそ10日から1か月近く続く見込みです。とくに、晴れて暖かい日や風が強い日は、花粉の飛散量が増えるので、万全な花粉対策を心がけて下さい。
また、ヒノキ花粉のピークは、3月下旬から4月上旬の所が多いでしょう。仙台はヒノキ花粉の飛散量は少なく、はっきりしたピークは現れない見込みです。
3. シラカバ花粉の飛散開始時期(北海道)
北海道のシラカバ花粉は4月下旬に飛散開始となる見込みです。北海道のシラカバ花粉が飛び始める時期は、春(3~5月)の気温が高いと早まる傾向があります。今年の春の気温は、平年並みか高めに推移する見通しです。このためシラカバ花粉の飛散開始は、例年並みか早いでしょう。
日本気象協会が運営する天気予報専門メディア『tenki.jp(てんきじぇーぴー)』花粉飛散情報ページ(https://tenki.jp/pollen/) では、今日の花粉飛散情報や1週間先までの花粉予測が確認できるほか、気象予報士のポイント解説(日直予報士)にて花粉飛散に関する記事や花粉対策の紹介も行っています。毎日の花粉症対策にお役立てください。
◆日本気象協会の花粉飛散予測とは
日本気象協会は1990年からスギ花粉の飛散予測を発表しています。日本気象協会の花粉飛散予測は前シーズンの花粉飛散結果や今後の気温予測などの気象データをもとに、全国各地の花粉研究会や協力機関からの情報、花芽の現地調査の結果などをふまえて予測しています。
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PDFダウンロード:【日本気象協会報道発表】2024年花粉飛散予測第4報