日本気象協会 「2024年 お天気トレンド大賞」を発表
気象予報士105名が選んだのは「元日の地震」
Press Release
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:渡邊 一洋、以下「日本気象協会」)は、日本気象協会に所属する気象予報士のうち105名の調査をもとに決定した「2024年 お天気トレンド大賞」を2024年12月23日(月)に発表します。
■「お天気トレンド大賞」とは
「お天気トレンド大賞」とは、日本気象協会に所属している気象予報士を対象とした調査に基づき、気象業務に携わる者たちの間で話題になった言葉や新たに登場した言葉を選んだものです。
天気予報専門メディア「tenki.jp(てんきじぇーぴー)」では「お天気総決算」として気象分野の1年を振り返る企画を実施しています。2024年の「お天気総決算」は、「今年の天気を表す漢字」と「お天気トレンド大賞」を発表します。
■日本気象協会の気象予報士が選ぶ「2024年 お天気トレンド大賞」TOP5
日本気象協会に所属する気象予報士のうち105名に調査を行った結果、1位は「元日の地震」が選ばれました。続く2位には「また猛暑」、3位「迷走台風(台風10号)」、4位「秋はどこ?」、5位「南海トラフ地震臨時情報」となっています。
1位 「元日の地震」
2024年1月1日16時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする最大震度7、マグニチュード7.6の地震が発生しました(令和6年能登半島地震)。石川県で震度7の地震を観測するのは観測史上初めてのことでした。なお、国内で震度7の地震が観測されたのは、「平成30年北海道胆振東部地震」の発生以来でした。
2位 「また猛暑」
2024年の夏(6~8月)は、暖かい空気に覆われやすかったことにより、全国的に気温がかなり高くなりました。地球温暖化などの長期的な気候変動の監視に用いられる15地点の観測値による日本の平均気温の平年差は+1.76℃となり、1898年の統計開始以降最も高かった昨年2023年の夏の記録に並ぶ1位タイの記録的な暑さとなりました。
3位 「迷走台風(台風10号)」
2024年8月29日午前8時ごろに鹿児島県薩摩川内市付近に強い勢力で上陸した台風10号(サンサン)は、日本列島に記録的な大雨や暴風をもたらしました。また、この台風を移動させる上空の風が弱かったことで進路予想の不確実性が大きく、気象庁予報でも接近のタイミングや上陸が予想される場所が定まらなかったことも特徴として挙げられます。気象予報士の間では「台風10号ほど予報が難しかった台風は珍しい」と驚きの声があがっていました。
4位 「秋はどこ?」
9月に入っても暑さは収まらず、全国的に気温の高い状態が続き、西日本・東日本の月平均気温は、統計を開始した1946年以降、9月として最も高くなりました。また、東京都心では10月19日に最高気温が30℃以上の真夏日を観測し、1875年の統計開始以来、真夏日の最も遅い観測記録(2013年10月12日)を更新するなど、夏の衣類が必要となる日が秋になっても続きました。気象予報士からは、「紅葉とイルミネーションの時期が同時になったことは2024年の特徴である」との声がありました。
5位 「南海トラフ地震臨時情報」
2024年8月8日午後4時43分ごろ、日向灘を震源とする宮崎県南部で最大震度6弱、マグニチュード7.1の地震が発生しました。この地震の発生を受け、気象庁から2019年の現行制度開始以来初となる「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表されました。今回の巨大地震注意情報では、地震に対する備えの再確認が呼びかけられ、家庭の備蓄品などを見直す大きな機会となりました。
調査概要 【調査対象】日本気象協会所属の気象予報士105名 【調査方法】インターネット調査 【調査期間】2024年12月4日(水)~12月9日(月) |
各トレンド大賞の選考理由の詳細や6位以降に選ばれた言葉、同じく「お天気総決算」の企画である「今年の天気を表す漢字※」に関する詳細は「2024年お天気総決算~tenki.jpラボVol.25~」
(https://tenki.jp/suppl/tenkijp_labo/2024/12/01/32552.html)でご覧いただけます。
「tenki.jp」による『お天気総決算』の調査と発表は2013年からスタートし、今年で12年目になります。
※ 日本気象協会 気象予報士135名に調査を実施 2024年の「今年の天気を表す漢字」は3年連続で「暑」に決定
2024年12月1日 報道発表 https://www.jwa.or.jp/news/2024/12/24652/
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