日本気象協会 創立75周年 「気象テクノロジーで、未来を支える。」“Weather Solution Company”を目指して ~2025年・年頭のご挨拶~
Press Release
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
1950年(昭和25年)5月10日、「財団法人 気象協会」が東京で産声を上げました。これが、今日の「一般財団法人 日本気象協会」の始まりです。その後、同様の業務を行う他の法人との統合など幾多の変遷を経て、本年2025年(令和7年)の同日をもって、日本気象協会は節目の「創立75周年」を迎えることになります。
この間、昭和から平成へ、平成から令和へと元号が変わり、何よりも、日本気象協会を取り巻く社会経済情勢が激変しました。
グローバリゼーションの日常化、地球温暖化をはじめとする気候変動問題の顕在化とこれへの取り組みの進展、ITやAI技術の発達による驚異的なデジタル革新、安全・安心意識の浸透と徹底などです。
日本気象協会が重点を置く業務や新規に取り組むべき分野も、これらの変化に対応して、緩やかに、場合によっては急速に、変容を遂げて来ました。再生可能エネルギーの活用をさらに促進するための取り組みや、社会全体の防災能力・防災機能を高めるための取り組みなどに現在注力しているのは、その典型です。
しかし、他方で、変わらないもの、変えてはならないものがあります。それは、お客さまや一般のご利用者の方々と誠実に向き合うこと、お客さまやご利用者との間で信頼関係を構築すること、そして、最終的には世の中を今より少しでも良くしていくことに貢献することです。
昨年は、ビジネスパーソン向けのアプリ”biz tenki”(ビズ テンキ)や気象業界初の「2年先長期気象予測」などを新たにサービス・インしました。また、日本気象協会の職員が気象庁気象研究所および国立研究開発法人防災科学技術研究所の研究員の方と共同で行った「線状降水帯の検出技術の開発」の業績により、科学技術分野の文部科学大臣表彰を授与していただくという栄誉に浴することもできました。
サステナブルな企業活動をさらに推進するために、昨年末には、日本気象協会の経営理念に基づく行動規範と行動指針を策定し、公表しました。“Harmonability”(ハーモナビリティ)という日本気象協会による造語を、是非お知りおき下さい。“Harmonability”とは、「誠実に、探求心をもって、先見性や創造性を発揮し、あらゆる人々とともに、『自然界と調和した社会』を創りたい」という日本気象協会からの企業メッセージです。
日本気象協会は、現在、国内外の複数の気象予測モデルを最適にブレンドすることで予測精度を高めている「JWA統合気象予測」による予測の対象期間を、大幅に長くする準備を進めています。
本年は、さらに、AI技術を本格的に活用した、新しいタイプの気象予測に取り組みます。
風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーの活用を促進する取り組みに対しては、環境アセスメント、観測や実況把握、解析、発電量や電力需要の予測などの全てのステージに、ワンストップサービスで貢献します。
製造から流通へ、流通から小売へ、とつながっている世の中のサプライチェーンのお客さますべてにとって、それぞれの場面でお役に立つことができる価値あるビジネス情報をさらにご提供します。
SNSの発信力を、お客さまのマーケティング力の向上に活用するほか、「tenki.jp」がご提供することのできる機能を高め、ますます利便性の高いものにします。
本年も、日本気象協会は「高い技術力・商品力・営業力」という3つの力を好循環させて、より精度の高い気象情報の提供、お客さまのニーズにマッチした、よりお客さまの信頼に応えることができる気象コンサルティングの実施、そして気象情報を掛け合わせることで、より付加価値の高まるサービスの展開などを進めてまいります。
節目の75周年を迎える日本気象協会は、「気象テクノロジーで、未来を支える。」“Weather Solution Company”を目指し、さまざまな社会的課題の解決を皆さまと共に進めてまいります。本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
理事長 渡邊 一洋
PDFダウンロード:【日本気象協会報道発表】日本気象協会 創立75周年 「気象テクノロジーで、未来を支える。」“Weather Solution Company”を目指して ~2025年・年頭のご挨拶~