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日本気象協会、ASEAN地域初のメタン排出管理実証設備で1年間にわたる大気・気象調査に着手
メタン排出量の正確な評価の実現を支援し、気候変動対策に貢献
2026.08.04
プレスリリース
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:守屋 岳、以下「日本気象協会」)は、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(以下「JOGMEC」)より、『2026・2027年度「東南アジア地域メタン排出管理実証設備における大気・気象通年調査業務」』(以下「本事業」)を受託しました。メタン排出管理実証設備「Southeast Asia METEC(以下「SEA METEC」)」は、ASEAN(東南アジア諸国連合)地域のLNGバリューチェーン(注1)におけるメタン排出量の削減を目的に、マレーシアで整備が進められています。本事業では、SEA METEC周辺において、1年間にわたり大気・気象観測を実施します。
(注1)LNGバリューチェーン:LNG プロジェクトにおける上流(ガス田開発・液化)から下流(受入・消費)に至る一連の流れ

SEA METEC周辺での観測イメージ
背景
JOGMECはマレーシアの国営石油会社であるPETRONASと連携し、ASEAN地域初となるメタン排出管理実証設備「SEA METEC」の整備を進めています。SEA METECでは、LNGバリューチェーンにおけるメタン排出量の削減に向け、測定機器の性能評価や、メタン排出量の評価手法の検証などが予定されています。
二酸化炭素の約25~28倍の温室効果をもつメタンに関し、石油・天然ガス分野における排出量削減の重要性が高まっています。対象施設周辺で観測される大気中メタン濃度には、施設から発生するメタンに加え、対象施設以外のさまざまな発生源に由来するメタン(バックグラウンド濃度)が含まれます。また、大気中のメタン濃度は、風向・風速などの気象条件による移流・拡散の影響を受けて変動します。このため、メタン排出量を適切に評価する前段階として、メタン濃度と気象条件を継続的に観測し、その関係を解析・整理することが重要です。
本事業の概要
本事業では、SEA METEC周辺に大気・気象観測機器を設置し、メタン濃度や風向・風速などの気象要素を1年間にわたり連続測定します。取得データは、メタン排出量評価や測定機器の性能評価に資する基礎資料として解析・整理します。
本事業に先立ち実施した、2025年度「東南アジア地域メタン排出管理実証設備における大気・気象調査に向けた委託調査業務」(注2)では、1年間にわたる大気・気象調査を確実に実施するため、机上調査および現地調査を行うとともに、それらの結果を踏まえ現地関係者との協議を重ねました。これらの調査・協議を経て策定した観測計画に基づき、2026年末からの測定開始に向けた準備を進めています。
日本気象協会は、これまで国内外で培ってきた気象観測、大気環境調査、データ解析の豊富な実績や知見を活かし、現地関係機関と連携しながら、信頼性の高い観測データの取得と解析に取り組みます。本事業を通じて、石油・天然ガス分野におけるメタン排出量の削減を推進し、気候変動対策への貢献を目指します。
(注2) 日本気象協会、JOGMEC公募「2025年度東南アジア地域メタン排出管理実証設備における大気・気象調査に向けた委託調査業務」に採択
https://www.jwa.or.jp/news/2026/01/32596/
本事業の期間
2026年7月~2028年3月(予定)
<ご参考>
JOGMECとPETRONASによるSEA METEC設立に向けた連携開始に関するプレスリリース
JOGMEC. “ASEAN地域初となるメタン排出管理実証設備設立に向け連携を開始 ~LNG輸入国と生産国の技術連携によりLNGバリューチェーン全体のクリーン化を推進~” 2024年10月15日
日本気象協会の大気・気象に関する観測・解析関連サービス
日本気象協会の気候変動対策支援に関するサービス
以 上