サービス・ソリューション

陸上風力発電向け 風況調査

設置候補地点の検討などの観測計画の立案段階から支援し、大型風車にも対応可能な陸上風況調査を行います。

風力発電の事業性評価には、風車ハブ高さでの風況観測が必要です。近年、風車の大型化によりハブ高さが100mを超える風車もあります。国際規格によれば、ハブ高さの2/3以上の高さで風況観測が必要であり、風況観測マストが高度90mまで設置が可能になったものの、風況観測マストのみでは土地などの制約で高高度までの観測は困難な場合があります。日本気象協会は2007年からドップラーライダーを使用した観測を実施しており、大型化する風車に対応するため、風況観測マストと鉛直ライダーを組み合わせた同時観測を行い、ハブ高さだけでなくローター上端および下端付近での高精度な風況観測を行います。

サービス内容

〇風況調査
陸上風力発電向けの風況調査では、風況観測マストと鉛直ライダーを使用します。風況観測マストは一般的な60mマストだけでなく、90mマストも対応可能です。鉛直ライダーは高度40mから300mまでのうち、最大20高度を観測できます。

風況観測マストと鉛直ライダーの設置例

近年、積雪量が多い地域や電源確保が困難な地域での⾵況調査の必要性が高まっています。⽇本気象協会はヘリ輸送や積雪対策、燃料電池の運⽤実績を多数有しており、これまでの実績に基づく技術やノウハウを活⽤し、設置候補地点検討などの観測計画の⽴案段階から認証取得まで一貫した⽀援を行います。

過酷環境での観測例(山中, 積雪地域など)

〇風況シミュレーションで風力発電の事業性を評価
風況シミュレーションでは、取得した観測データを用いて、年間発電量や設備利用率の推定による事業性評価を行います。また、それぞれの目的に応じた風況シミュレーションソフト(MASCOT (C) Aquatic Zone Network Co.,Ltd. )( RIAM-COMPACT🄬)を駆使し、地形の影響を考慮した風況調査地点の検討や風車配置検討も可能です。

風況シミュレーションの例

〇風況観測地点の選定支援
風況観測地点を選定する際、現地の地形や風況を考慮する必要があります。日本気象協会は机上検討だけでなく、シミュレーション解析や現地踏査を行い、風車レイアウトも加味した観測地点選定を支援します。

現地踏査の例

対応可能な風況観測装置・シミュレーション

  • 風況観測マスト(MM:Meteorological Mast)
  • 鉛直ライダー(VL:Vertical LiDAR)
  • MASCOT( (C) Aquatic Zone Network Co.,Ltd.) (株式会社水域ネットワーク)
  • RIAM-COMPACT 🄬 (株式会社リアムコンパクト)
  • その他シミュレーション

特徴

  • 積雪量が多い地域や電源確保が困難な地域でも風況観測を実施
  • 観測計画の立案段階から支援
  • 風況観測地点の適地選定支援も可能
  • 風況シミュレーションで風力発電の事業性を評価

用途

  • 陸上風力発電の認証取得用資料
  • 年間発電量や設備利用率の推定による事業性評価

関連ページ

サービス紹介パンフレット

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