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(防災レポート Vol.7)台風第10号、猛烈に発達し九州に接近  暴風による交通の乱れ・停電・物流ストップとその長期化に対する備えを
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日本気象協会は、台風第10号に伴う今後の暴風などの見通し(9月3日13時時点)に関する情報を、防災レポートとして発表します。

強い台風第10号は、勢力を強めながら北西に進み、9月6日(日)から7日(月)にかけて九州に接近または、上陸する見込みです(図 1)。
九州地方では、台風に伴う暴風により、交通機関の寸断、物流ストップ、停電と、それらの被害影響の長期化の恐れがあります。

 

台風第10号は、6日9時に奄美群島近海で915hPa、最大風速55m/s(特別警報級)の勢力まで発達することが予想され観測史上最強クラスの勢力で九州へ接近、上陸する可能性があります。
台風進路の東側に入る九州地方では6日の午後から7日の日中にかけて暴風の影響を受けることが予想されます。そこで、アンサンブル予測のシナリオの中で最悪の事例について暴風の見通しをまとめました。

図1 今後の進路予想図(3日正午発表)
図1 今後の進路予想図(3日正午発表)

 

日本気象協会が台風第10号の風速を予測した結果、九州地方では、台風のコースや発達度合いによっては、最大瞬間風速50m/s以上となる可能性があることが分かりました。

 

図2 最大瞬間風速(m/s)の予測図
図2 最大瞬間風速(m/s)の予測図

2018年台風第21号(四国・近畿地方に上陸)、2019年台風第15号(千葉県に上陸)では、陸上で最大瞬間風速50m/s以上が観測されましたが、これらの台風では、送電鉄塔の倒壊による停電の長期化、倒木による道路寸断や鉄道運休の長期化、被災地への救援物資の配送遅れなど、その後の生活に大きな影響をもたらしました。

台風の中心から離れた場所でも地形や建物の影響で暴風が発生することがありますので、九州地方では広い範囲で、最悪を想定した警戒が必要となります。

■事前の備えについて

台風は、事前の予報よりも早めに接近する場合や急に進路が変わる可能性があります。
事前準備・避難の際は、以下に注意して行動しましょう。
・給油や電源の確保、非常食の確保。
・ハザードマップなどによる周辺地域の危険箇所・避難場所を確認。
・最新の台風情報や避難情報のチェック。
・避難の際、ウィルス感染対策に配慮。

本情報は 2020 年9月 3 日 13時時点の予測資料から作成したものです。最新の気象情報は 日本気象協会の天気予報専門メディア「tenki.jp」https://tenki.jp/ でご確認ください。
※「tenki.jp」は、一般財団法人 日本気象協会の登録商標(登録第6129427号)です。

 

補足事項

※観測史上最強クラスの勢力について

統計期間1951年~2019年第29号までの上陸時(直前)の中心気圧が低い台風
出典:気象庁ホームページ

観測史上最強クラスの勢力について
一般財団法人 日本気象協会
社会・防災事業部 担当部長
技術士(総合技術監理部門、建設部門)
気象予報士
後藤 祐輔(ごとう ゆうすけ)

筑波大学第一学群自然学類 卒業
土砂災害向けの降雨解析業務、ダム管理向けの降雨予測・流入量予測システム構築・運用等の防災関連業務を行っている。

以上

PDFダウンロード:【日本気象協会_防災レポートVol.7】台風第10号の暴風見通し_

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