日本気象協会の「余剰電力予測サービス」が 令和2年度「新エネ大賞」で新エネルギー財団会長賞を受賞
Press Release
一般財団法人 日本気象協会（本社：東京都豊島区、理事長：長田 太、以下「日本気象協会」）は、2021年1月26日（火）、一般財団法人 新エネルギー財団が主催する令和2年度「新エネ大賞」の新エネルギー財団会長賞（分散型新エネルギー先進モデル部門）を受賞しました。
日本気象協会は、平成30年度の「エリア日射量予測サービス『SYNFOS-solar 1kmメッシュ』」（資源エネルギー庁長官賞）に続き、2度目の新エネ大賞受賞となります。
環境・エネルギー事業部 エネルギー事業課 吉川 茂幸（左）、松田 真（右）
＜受賞のポイント＞
今回の受賞は、日本気象協会の「余剰電力※1予測サービス（以下、「本サービス」）」に対するものです。日本気象協会が培ってきた気象予測のノウハウを電力ビジネスに応用している点で独創性があることが高く評価されました。
本サービスでは、日本気象協会の独自情報である「日射量・太陽光発電出力予測」と「電力需要予測」の技術を組み合わせ、分散型エネルギーの1つとして活用が期待されている卒FIT世帯※2を対象とした太陽光発電出力、電力需要量、余剰電力量を予測します。予測情報の提供により買取事業者（リソースアグリゲーター※3や小売電気事業者など）での余剰電力活用を支援するほか、今後は一般家庭から生じる余剰電力を活用したさまざまな用途への応用も期待されています。
日本気象協会は、本サービスの導入・拡大およびお客さまの声や社会的ニーズを踏まえたサービス拡充を通じて、分散型エネルギーの普及と利活用促進に貢献していきます。
＜新エネ大賞について＞
新エネ大賞では、新エネルギーのさらなる導入促進および普及・啓発を図るため、新エネルギーに係る商品および新エネルギーの導入、あるいは普及啓発活動を広く応募対象としています。応募案件のうち、優れた案件に対して「新エネ大賞」が授与されます。また、日本気象協会が応募した分散型新エネルギー先進モデル部門は、再生可能エネルギーのFIT制度に依存しないビジネスや、分散型エネルギーに関する先進的取り組みを募集対象とした部門です。
補足資料
1）余剰電力予測サービスについて
本サービスは、卒FIT世帯の屋根上に設置された太陽光パネルや電力需要に関する予測条件を地域別に最適化して設定し、平均的な家庭1軒あたりの「太陽光発電出力」「電力需要量」「余剰電力量」を予測するサービスです。予測情報は、電力エリアあるいは都道府県ごとに、30分ごと・78時間先まで提供します。予測情報の提供を通じて、買取事業者での余剰電力活用を支援します。
2）サービス特徴
・一般家庭の屋根に設置された太陽光パネルや、電力需要に関する予測条件を設定することにより、一般家庭の需要特性や地域特性を考慮した予測情報を提供します。
・30分ごとの太陽光発電出力・電力需要量・余剰電力量を電力エリアまたは都道府県単位で、最大78時間先まで予測します。
・平均的な家庭1軒あたり、または太陽光発電設備の設備容量1kWあたりの予測情報として提供することで、予測対象規模（買取件数）が増減した場合でも、お客さま側での任意の設定変更が可能です。
・予測情報は、インターネット回線を通じて1日48回（30分ごと）配信します。
・SYNFOS-solar※4の予測技術を活用し、高精度な予測情報提供を実現します。
3）サービス内容
4）サービスに関するお問い合わせ（法人向け）
日本気象協会 環境・エネルギー事業部 営業課
Mail：ke-eigyo_kankyo@jwa.or.jp
＊報道関係の方は日本気象協会 広報室までお問い合わせください。
※1 余剰電力・・・一般家庭に設置された太陽光パネルが発電した電力から、自家消費分の電力を差し引いたときに余った電力。
※2 卒FIT世帯・・・太陽光発電のFIT制度（発電した電力を、電力会社が一定期間・一定価格で買い取ることを国が約束する制度）による10年の調達期間が終了した世帯。
※3 リソースアグリゲーター・・・需要家が保有する太陽光発電や蓄電池などのエネルギーリソースを集約し、集約したリソースを活用したさまざまなサービス（例：再生可能エネルギー電源の接続サービスやエネルギーマネジメントサービスなど）を提供する事業者。
※4 日射量・太陽光発電出力予測SYNFOS-solar
https://www.jwa.or.jp/service/energy-management/solar-power-05/
※関連リンク：
卒FIT世帯を対象とした余剰電力予測
https://www.jwa.or.jp/service/weather-and-data/weather-and-data-04/
2020.04.22 日本気象協会ニュースリリース
「卒FIT世帯」の余剰電力予測サービスを拡充
～卒FIT世帯の「電力需要予測」と「余剰電力予測」の情報を提供開始～
https://www.jwa.or.jp/news/2020/04/9701/
2019.11.26 日本気象協会ニュースリリース
「卒FIT世帯」の余剰電力予測サービスを開始
～買取事業者の余剰電力活用を気象予測でサポート～
https://www.jwa.or.jp/news/2019/11/8705/
2019.02.05 日本気象協会お知らせ
「新エネ大賞」資源エネルギー庁長官賞の表彰を受けました
～受賞サービス『SYNFOS-solar 1kmメッシュ』を ENEX2019アワードコーナーにて紹介～
https://www.jwa.or.jp/news/2019/02/4203/
2018.12.18 日本気象協会ニュースリリース
日本気象協会の『SYNFOS-solar 1kmメッシュ』が平成30年度「新エネ大賞」で資源エネルギー庁長官賞を受賞
https://www.jwa.or.jp/news/2018/12/4409/
2018.12.13 日本気象協会ニュースリリース
日本気象協会、卒FIT世帯の余剰電力買取に関するコンサルティングサービスを開始
～環境省「地域低炭素化推進事業体設置モデル事業」に参画～
https://www.jwa.or.jp/news/2018/12/4407/
以上
PDFダウンロード：【日本気象協会報道発表】 令和2年度新エネ大賞受賞_
