日本気象協会、エネルギー事業者向け総合APIサービス「ENeAPI」を拡充
~新たに太陽光発電出力、風向風速、相対湿度、天気、降雪量の2週間予測の提供を開始~
Press Release
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、理事長:長田 太、以下「日本気象協会」)は、2022年2月に提供開始したエネルギー事業者向け総合APIサービス「ENeAPI」(注1)を機能拡充し、2023年6月28日(水)から新たに太陽光発電出力、風向風速、相対湿度、天気、降雪量の2週間予測の提供を開始します。
「第6次エネルギー基本計画」、「GX(注3)実現に向けた基本方針」などの計画・方針に基づきさまざまな法律や制度の改正がなされ、再生可能エネルギーの主力電源化の動きがますます加速しています。一方で、電力市場価格高騰や電力需給ひっ迫も発生しており、エネルギーの安定供給・安定確保が課題となっています。エネルギー事業でのリスク回避や利益最大化を実現するためには、より長期的な視点で電力取引やDR(注4)などの取り組みを行っていく必要があります。そのため、週間~2週間先の気象予測が一層重要になってきています。
今回、お客さまからいただいた多くのご要望を踏まえ、エネルギー事業者向けの2週間予測情報を拡充します。このたび提供を開始する新機能は以下のとおりです。これにより、発電事業者、小売電気事業者などによる電力の需給管理や、需給ひっ迫に備えた対応などに活用いただけます。今後も新機能や新コンテンツの拡充を随時行っていきます。
◎拡充コンテンツ
・2週間太陽光発電出力予測
・2週間風向風速予測
・2週間相対湿度予測
・2週間天気予測
・2週間降雪量予測
※いずれも1kmメッシュ、30分間隔でご提供します。
◎想定用途
・最大2週間先までを対象とした需給管理や電力取引などに関わる計画作成支援(「翌々日計画」の作成にも活用可能)
・電力市場にインパクトを与える需給ひっ迫リスクを早期把握するための基礎情報
・太陽光パネル上の積雪影響を加味した需給計画作成支援
・発電設備などのメンテナンス、除雪作業タイミングの検討
◆サービス開始日
2023年6月28日(水)
◆サービスに関するお問い合わせ(法人向け)
日本気象協会 環境・エネルギー事業部 営業課
Mail:ke-eigyo_kankyo@jwa.or.jp
*報道関係の方は日本気象協会 広報室までお問い合わせください。
*「ENeAPI」は日本気象協会の登録商標(登録第6574904号)です。
(注1):日本気象協会、エネルギー事業者向け総合APIサービス「ENeAPI」の提供を開始~「日射量・太陽光発電出力予測API」を大幅拡充し、総合APIサービスとしてリニューアル~(2022/02/03 日本気象協会ニュースリリース)
https://www.jwa.or.jp/news/2022/02/15763/
(注2):エネルギー事業者向け総合APIサービス ENeAPI
https://www.jwa.or.jp/service/energy-management/solar-power-06/
(注3):GX
「グリーントランスフォーメーション」のことで、産業革命以来の化石エネルギー中心の産業構造・社会構造をクリーンエネルギー中心へ転換する経済社会システム全体の変革のことを指す。
(注4):DR
「デマンドレスポンス」のことで、需要家側エネルギーリソース(DSR)の保有者もしくは第三者がDSRを制御することにより、電力需要パターンを変化させることを指す。
以上
PDFダウンロード:【日本気象協会報道発表】 ENeAPI機能拡充_