日本気象協会、2018年第3回「紅葉見ごろ予想」(カエデ)を発表 ~全国的に平年並みか遅い所が多いが、近畿地方では平年より早い所も~
Press Release
一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、会長:石川 裕己、以下「日本気象協会」)は2018年10月17日(水)に、日本全国51都市の2018年第3回「紅葉見ごろ予想」(カエデ)を発表します。第2回予想にて発表した全国51都市での紅葉の見ごろ予想を、最新のデータをもとに更新します。
(1)概況
今年の各地の紅葉(カエデ)の見ごろは、平年並みか遅い所が多いでしょう。
紅葉の見ごろは、秋(9~11月)の気温が低いと早まり、高いと遅くなります。今年の9月から10月のこれまでの気温は、平年並みか高い所が多くなりました。今後の10月から11月にかけての気温は、平年並みか高い見込みです。このため、紅葉の見ごろは、平年並みか遅い所が多いでしょう。
(2) 各地の紅葉見ごろ予想
■北日本(北海道・東北)
北日本は、9月から10月のこれまでの気温は、平年並みか高い所が多くなりました。今後の10月から11月にかけての気温は、平年並みか高い見込みです。このため、各地の紅葉(カエデ)の見ごろは、平年並みか遅い所が多いでしょう。今後は、朝晩は冷え込む時期がありますので、色づきが進みそうです。平地での見ごろの時期は、札幌で10月下旬、仙台で11月下旬の見込みです。
<平地での見ごろ予想>
札 幌:10月下旬
仙 台:11月下旬
■東日本(関東甲信・北陸・東海)
東日本は、9月から10月のこれまでの気温は、平年並みか高い所が多くなりました。今後の10月から11月にかけての気温は、平年並みか高い見込みです。このため、各地の紅葉(カエデ)の見ごろは、平年並みか遅い所が多いでしょう。今後は、内陸部を中心に朝晩の気温が低くなりますので、色づきが進みそうです。平地での見ごろの時期は、東京で11月下旬、新潟で11月中旬、名古屋で11月下旬の見込みです。
<平地での見ごろ予想>
東 京:11月下旬
新 潟:11月中旬
名古屋:11月下旬
■西日本(近畿・中国・四国・九州)
西日本は、9月から10月のこれまでの気温は、平年並みか高い所が多くなりました。今後の10月から11月にかけての気温は、平年並みか高い見込みです。このため、各地の紅葉(カエデ)の見ごろは、平年並みか遅い所が多いでしょう。近畿地方では、平年よりも早い所がありそう※です。今後は、内陸部を中心に朝晩の気温が低くなりますので、色づきが進みそうです。平地での見ごろの時期は、大阪で11月下旬、広島で11月中旬、松山で11月下旬、福岡で12月上旬の見込みです。
※ 今後11月にかけて、各地で最低気温が低くなる日が予想されています。特に近畿地方では、最低気温が平年を下回る日が他の地点と比べて少し多かったり、最低気温の平年からの下がり方が他の地点よりもやや大きい日が予想されています。このため、近畿地方では平年よりも早い見ごろになる所があると予想しています。
<平地での見ごろ予想>
大 阪:11月下旬
広 島:11月中旬
松 山:11月下旬
福 岡:12月上旬
(3) 各都市の紅葉見ごろ予想(全国51都市)
なお、日本気象協会の天気予報専門メディア「tenki.jp(てんきじぇーぴー)」にある「紅葉見ごろ情報」のページでは、全国にある紅葉名所770地点の紅葉情報を提供しています。
770地点のうち、カエデ・モミジ類の紅葉名所685地点については色づき状況の実況に加えて「紅葉見ごろ予想」を提供します。なお、残りのイチョウ、ダケカンバ、ブナ、ケヤキなどカエデ・モミジ類以外に色づく樹木が存在している85地点は実況のみを提供します。
■「tenki.jp」の紅葉情報
カエデ・モミジ類の紅葉名所(685地点) :色づき状況の実況、「紅葉見ごろ予想」
カエデ・モミジ類以外※の紅葉名所(85地点) :色づき状況の実況
※イチョウ、ダケカンバ、ブナ、ケヤキなどの色づく樹木
■tenki.jp「紅葉見ごろ情報」へのアクセス方法
パソコン : https://tenki.jp/kouyou/
タブレット・スマートフォン: https://tenki.jp/lite/kouyou/
【2018年 紅葉見ごろ予想に関するよくあるご質問】
日本気象協会の紅葉見ごろ予想について、よくあるご質問をまとめました。
Q1:紅葉見ごろ予想の発表のスケジュールは?
A1:今年は3回発表を行います。第1回は9月11日(火)、第2回は10月3日(水)、第3回は10月 17日(水)に発表します。
Q2:日本気象協会の紅葉見ごろ予想の特徴は?
A2:気象庁各気象官署の過去の紅葉や気象の観測データを用いた、気象学的根拠に基づいた予想を出しています。
Q3:「紅葉の見ごろ」の基準は?
A3:カエデの木の大部分の葉の色が紅色になった状態です。日本気象協会の「紅葉の見ごろ」は、気象庁が制定している「生物季節観測指針」における紅葉の基準に基づき、「カエデの木の大部分の葉の色が紅色になった状態」としています。
Q4:日本気象協会の紅葉見ごろ予想の手法は?
A4:気象庁が観測している、各地の過去の紅葉と気温のデータとの相関関係を調べ、日本気象協会が独自に予測式を作成しています。その式をもとに各地の2018年の気温の観測値や予測値を参照し、日本気象協会が割り出しています。
Q5:紅葉見ごろ予想に使うデータは?
A5:紅葉の見ごろの予測手法として、気象庁が観測している各地の過去の紅葉・気温のデータと、日本気象協会が予測する各地の今後の気温のデータを使用しています。気象庁の過去の観測データがあるのはカエデとイチョウですが、日本気象協会では過去のデータがより多く存在するカエデを対象としました。
Q6:県別の前線図を見たい。また、標高の高い場所での紅葉の見ごろは?
A6:自然現象であるため県境を示していません。前線は平地での見ごろをあらわしています。標高の高いところでは、その地域の見ごろ予想よりも早く紅葉の見ごろとなると予想されます。
Q7:紅葉見ごろ予想はどこで見られる?
A7:日本気象協会公開コーポレートサイト(https://www.jwa.or.jp/)や、天気予報専門メディア『tenki.jp』(https://tenki.jp/)にて無料で公開しています。
Q8:紅葉見ごろ予想は海外でも利用することができますか?
A8:紅葉は、広く世界中の方々に楽しんでいただきたい日本の季節現象です。海外での法人利用に関するお問い合わせに関しては、お問い合わせフォームへご記入いただければ、利用方法など担当者からご連絡いたします。
以上
PDFダウンロード:【日本気象協会報道発表】2018年第3回紅葉見ごろ予想_